2009年4月7日火曜日

目は笑っていない中田カウス

事の発端は吉本の副社長が元暴力団に脅迫された、と週刊誌が報じたことに始まる。

創業家当主の林マサ氏がこの元暴力団のバックにいたというのだ。そして今度は吉本の漫才師で特別顧問の中田カウスが暴力団と関係を利用して、吉本の経営に影響を与えたとする林マサ氏の手記が今度は別の週刊誌に掲載された。

つまり週刊誌2誌の誌面上を舞台に壮絶な「バトル」が展開された。

週刊現代2007年4月7日号にて、山口組系暴力団元幹部の「コワモテ」経営者が吉本興業の大崎洋副社長に、吉本創業家の林正之助元会長の法要を「なんばグランド花月」で行い、さらに林裕章前社長(故人)の息子を役員にするよう脅したなどと報じた。

同誌は、該当記事に「創業家『排除』の『逆襲』の暗躍――お家騒動が始まった」と副題を付けるなど、林裕章前社長の夫人・林マサ氏と吉本の現経営陣との対立が背景にあることを指摘した。

すると、これに反論するように、週刊新潮では4月5日号、4月12日号と2週にわたって創業家側の林マサ氏の手記を掲載。

そこでも爆弾発言が飛び出した。なんと、漫才師・中田カウス、暴力団・山口組五代目との関係を近辺に吹聴し、04年9月に吉本の特別顧問職に就くなど、吉本の経営にも口を差し挟むようになったというのだ。さらに、前出の「脅迫事件」の席にカウスが同席し、これを受けた緊急役員会議でもカウスは「尊大な態度で、滔々と持論を展開していた」のだという。

しかし、これに対し中田カウスが週刊現代4月21日号の誌面上で反論。さらには、創業家と暴力団の癒着を次のように指摘している。

「五代目の威光を利用しようとしたのは、僕ではなくマサさんですよ」

「僕と五代目の関係を言うんやったら、自分と今回の”脅迫事件”の問題となった人物との間はどないやねん、と言いたいですね」

どちらの発言が正しいのかは別にしても、これで吉本興業と暴力団の関係が2人の誌上バトルで「暴露」されてしまったわけで、1番被害を被ったのは吉本興業かもしれない。

これだけの火種がありながら前回の株主総会ではまったく紛糾することなくスムーズに進行できたのは暴○団のお陰と言っていいだろう。

それだけ暴○団との付き合いが長く深いということにもなるのかもしれない。

2007年4月の週刊新潮に掲載された吉本興業前会長・林裕章の未亡人である林マサさんの告発手記は衝撃的だった。林さんは、吉本の怪芸人・中田カウスによって吉本が潰されると訴えていた。

告発手記によると、中田カウスは山口組5代目会長(1989年~2005年)の渡辺芳則のパーティに出席し、渡辺と知り合いになったことをいいことに「5代目と懇意である」と殊更に芸人の前でアピールし、自分に逆らうと5代目が黙っていないと芸人を脅かすようになった。芸人は誰もカウスに逆らえなくなった。

芸人だけではない。カウスは"5代目の威光"を振りかざし、経営陣にも食い込んだ。吉本のトップ芸人である笑福亭仁鶴らを押し退け、仁鶴の1年も前、2004年に吉本の特別顧問に就任した。経営陣に自分と山口組との関係をアピールし、自分を特別顧問にさせたのだ。
カウスは吉本興業本社内に自分専用の顧問室を作らせ、NGKでの空き時間にその部屋でふんぞり返っているという。

また、島田紳助の謹慎に際し、カウスは紳助の復帰を拒もうとしていた。そこで、また山口組の話を出し、紳助を潰そうとするのだが、前会長の林裕章はそれを拒み、死ぬ寸前に病床でカウスに言う。林前会長は「紳助のことを頼んだ」と言ったことになっているが、実際の内容は額面通りの意味ではなく、紳助の復帰を認めてやってくれという意味であった。だがカウスは林の最後のその言葉を勝手に解釈し、自分が紳助の後見人として会長に指名されたと言いふらした。その後は自分が潰そうとした芸人の後見人を自称している。

漫才師中田カウス(57)を巡る週刊新潮の記事に対し、カウスが所属する吉本興業は2007年4月9日、「事実無根であり、法的手段も検討している」とのコメントを発表した。週刊新潮は「カウスさんが暴力団とつながりがある」「吉本興業の経営に介入したりした」などとする吉本興業創業家当主の手記を掲載した。吉本興業によるとカウスさんは「ファンを騒がせた」という理由で同社の特別顧問を4月9日付けで退任した。


カウスの暴走は続く。先輩芸人の桂文珍や西川きよしはカウスに土下座させられた。
文珍はパーティでカウスが暴力団と関係があることをほのめかす冗談を言ったら、その後に土下座させられた。
西川きよしは、きよしが空けた舞台の穴をカウスボタンが埋めたことに対し、きよしの挨拶が足らんとカウスが怒り、カウスの大先輩であるきよしは土下座させられるはめになった。
カウスはそれらのできごとを自慢げに他の芸人に語っているという。

中田カウスは、一見ニコニコしていて人が良さそうに見える。毎回出ている「M-1グランプリ」の審査員では、どんな芸人にも90点以上の点数を付け、感想を聞かれても褒めることしかしない。私はいいヤツだと思っていたが、実はとんでもないヤツだった。ヤクザとの関係を笠に着て、芸人を脅かし、吉本の経営陣まで脅かす。カウスはロクなことをしていない。
カウスのニヤニヤした顔は、目が笑っていないと嫁が前から言っていた。女は人を見る目がある。

吉本は週刊新潮での告発手記を完全無視し、社員に箝口令を敷いている。吉本がそうであるため、テレビでも報じられない。ジャニーズ所属タレントの不祥事と同じだ。
カウスは山口組5代目との関係をいつも強調するが、そのことを5代目の周辺は好ましく思っていないらしい。だが、カウスはそんなことも気にせず、ヤクザの大物との付き合いを利用する。

カウスは漫才のとき、いつも目をつむって相方のボタンに話しかけることが多い。
その目をつむった顔でカウスは一体何を考えているのであろうか。

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