福山雅治(40)が主演を務める来年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」(1月3日スタート、日曜後8・00)の第1話完成試写会が3日、東京・渋谷の同局で行われた。福山演じる坂本龍馬が姉役の寺島しのぶ(36)に尻を叩かれるシーンもあり、「(寺島の手が)危険なところにヒットした」と自らハプニングを明かした福山。
「1話を見て大変だったことが報われた」と満足げだった。
寺島演じる姉・坂本乙女は龍馬の3歳年上で、12歳で母親を亡くした龍馬の母親代わり。泣き虫だった龍馬を強い男に鍛え上げるだけに、手を上げるシーンもある。1話では朝、寝ている龍馬の尻をパンパンと叩いて起こす場面も。福山は「お尻じゃなくて危険なところにヒットした。
お尻を叩かれているはずなのに手が前の方を隠しているところがあるはず」と激白。「危険なところ」を叩いた感触について寺島は「(急所に)間違いないと思いました」とニタリと笑った。
江戸時代のほこりっぽい土佐と、風の人という龍馬のイメージを伝えるため、風の通る様子が分かるように撮影。現場ではトウモロコシの粉の「コーンスターチ」を床に敷き詰め扇風機で飛ばしたり、キャンプ用の棒状の蚊取り線香(高さ約50センチ)を何本も燃やした。さらに「その時代に合うようにくたっとなる」(鈴木圭チーフプロデューサー)と衣装にもコーンスターチが振りかけられており、待ち時間やリハーサル時に出演者はマスクを着用している。
福山は「のどが痛かったりするが、全部必要と1話を見て分かった」と納得。一方で龍馬の幼なじみ・平井加尾役の広末涼子(29)は対照的に涼しげな表情。女性の衣装はくたっとする必要がないためで、「コーンスターチはあまり浴びてませんね」と話した。福山は撮影の合間に殺陣の練習のほか、ベンチプレスや片方10数キロのバーベルを上げて鍛え、役作りを続行中。「自信を持ってオンエアをお届けできます」と力強かった。