「エクスタシー」と呼ばれる合成麻薬使用で逮捕された押尾学(31)と一緒にいて、全裸の変死体で発見された30代女性は誰なのか。カギを握るのは、この部屋の名義人で、IT界から芸能界まで幅広い人脈で知られる実業家の女性という。死亡した女性はその実業家の周辺にいて、押尾とも接点があったのではないかとみられている。
(引用元:ゲンダイ)
問題のマンションは、押尾の知人のものらしいが、家賃が43万円だとか。それを情事(?)の場に使い、高級クラブを飲み歩くというのは、まるで映画のような絵空事に見える。
MDMAは別名「ラブドラッグ」
押尾学 押尾学容疑者が使用していたとされるMDMA(メキレンジオキシメタンフェタミン)は興奮・幻覚作用を起こす合成麻薬の一種とされる。1912年にドイツで作られ、60年代には精神疾患の治療薬として使われた。だが、独特の多幸感と幻覚作用を得られることから、80年代ごろからエクスタシー、XTCなどの名前でパーティー・ドラッグとして欧米を中心に広まったという。
薬物に詳しい専門家は「とくにイギリスではレイブと呼ばれるダンス音楽を一晩中流す屋外イベントで爆発的に普及。乱用者が急増し、摂取事故による死亡者も相次いだことから社会問題化した」と説明する。
気持ちを解放させて社交性を高める効果もあることからセックス時に用いられることもある。「その効果から、ラブドラッグとも言われます。使用した場合、女性の感度が飛躍的に高くなる。反対に男性機能を低下させる場合もあるのでバイアグラと併用することもある」と専門家は話す。
錠剤やカプセル状になっていることが多く、吸入、注射、座薬などの方法で服用するが、危険性も指摘されている。
薬物の専門家は「精神錯乱や抑うつ、不眠などの症状が出るほか、失明や心臓発作を引き起こす危険性がある。ほかの麻薬や覚醒(かくせい)剤を混ぜたり、不純物が混じっていることもあり、その場合はより危険性が増す」と話している。