2011年5月3日火曜日

「生食用の肉など流通していない」社長が逆ギレ会見

「申し訳ありません」「厚労省が定める『生食用』肉はそもそも流通していない」――。

(以下引用)
焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」砺波店で生肉のユッケを食べた男児(6)が腸管出血性大腸菌「O(オー)111」に感染、死亡した集団食中毒。同チェーンを運営するフーズ・フォーラス社(金沢市)の勘坂康弘社長は2日の記者会見で時折、声を荒らげながら謝罪と弁明を繰り返した。「遺族をはじめ被害を受けた人に経済的な補償をしたい」と話す一方で、加熱用肉をユッケとして提供していたことを「業界の慣習」などと訴えた。福井市の福井渕店で食事して死亡した男児(6)も同日、ユッケが原因と確認され、死者は2人に。県警は業務上過失致死傷容疑で捜査本部を設置し、重大事件として解明に動き出した。

 同日午後、金沢市の本社に約40人の報道陣が詰めかけて行われた記者会見。対応していた石野浩平・マネジャーに対し、厚生労働省基準の「生食用」ではない加熱肉をユッケとして提供していたことに質問が及ぶと、勘坂社長が突然、会見場に現れた。


 勘坂社長は何度も頭を深く下げては、「被害者を全面的に最後までケアしたい」「できることは一つしかない。経済的な支援を踏まえ、アフターのフォローをしたい」などと被害者への対応を神妙に語った。

 一方で、資料を見ながら、「生食用として市場に流通している牛肉はありません」と大声を上げ、厚労省に対し、基準を満たしていない肉をユッケなどに使うことを法律で禁止すべきと訴えた。

 また、感染源について、同社は、富山県や自社の調査で店内から菌が検出されず、同時期に系列の複数店舗でユッケを食べた客に症状が表れていることなどから、チェーン店に届く前に「(肉が)汚染されていたのだろう」とし、店以外の可能性が高いことを主張した。
(引用元:読売新聞)
焼き肉店 女性重症 県内患者拡大の恐れ 読売新聞