NHK朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』、『ホタルノヒカリ2』（日本テレビ系）と出演するドラマが軒並みヒットし、映画でも『BECK』『ハナミズキ』と出演作が好調な向井理（28）。今もっとも視聴率が取れる若手俳優として注目を集めている向井さんですが、実は芸能界にはまったく興味がなかったのだという。
1982年、脱サラして整体師になった父と中学校の英語教師だった母との間に次男として生まれた向井さん。幼い頃は口数の少ない、内向的な少年だったとか。中学、高校とサッカーに没頭していました。
（以下引用）
「向井君は中学では控えだったんだけど、意地になって高校でもサッカーを続けた。猛練習の成果もあって、レギュラーに定着しました」（同級生の父親）
「当時の向井は女性と会話するのが苦手で、それを克服するためにファーストフード店でバイトをしていたほど。元カノと浪人時代に再会して、再び3ヶ月ほど交際していたけど、『もう無理だと思う』とメールでフラれていました。『夜の公園で必死で説得したけど駄目だった』とこぼしていました」（向井の知人）
（引用元：週刊文春）
浪人中に必死に勉強したという向井さん、無事明治大学農学部生命学科に合格します。無類の動物好きだという向井さん、大学では遺伝子工学を専攻し、生命触媒を利用して医薬品などの有用物質を作り出す、バイオリアクターという研究をしていたそうです。当時向井さんが所属していた研究室の丸山公明教授の話によると…。
「向井君は非常に優秀な学生でした。4年生の頃、ベテランの研究者も揃う国際動物遺伝子学会議に共著論文を提出、ベストポスターアワードという賞を受賞しています。英語での質疑応答も立派なものでした。彼は論文提出の過程で、19個の新しい遺伝子を作った。時間もかかり、半端な仕事じゃありません」
大学時代は、横浜・元町の老舗バーや渋谷のバーでボーイやバーテンダーとして働いていたという向井さん。今でも、500種類以上のカクテルを作れるのだそうです。
「元町のバーではオールバックでした。『ヤクザに絡まれた』と漏らすこともあった。酒はあまり強くなく、居酒屋でオサムが2階の窓から下に向かって吐いたことも。みんな店員に怒られたんだけど、オサムは平然と知らんぷり(笑)。ホンダのアメリカンバイクで通っていたけど、強引に追い越すとかムチャな運転をしていましたね」（研究室仲間）
大学時代は、1人の女性と長く付き合っていたのだそうです。
「小柄で可愛い感じの子で、オサムの後ろを歩くようなタイプ。沖縄旅行の際は、レンタルバイクの後ろに彼女を乗せて観光していたとか。ただ、オサムはかなり頑固な性格で、よく彼女と口喧嘩していました。他の女の子の面倒見も良く、押しにも弱かったので、浮気をしたこともあった。それでも1年生のGW頃から卒業前まで4年近く交際していました」（同前）
（引用元：週刊文春）
卒業後は、祐天寺のバー『D』で店長を務めるようになった向井さん。少年隊の錦織一清さんが共同オーナーで、芸能人の客も多く訪れる店でした。そんな向井さんの人生を大きく変えることになったのが、05年8月に発売された雑誌『Tokyo graffiti ♯12』でした。この雑誌の、素人のスナップ写真を載せるイケメンランキングで4位に入ったのです。
このときのアンケートで、向井さんは、好きな芸能人は「少年隊の錦織さん」、今まで付き合った人数は「7人」、お気に入りの店は「D」と答えているそうです。
（以下引用）
「現所属事務所の元担当マネージャー・Tさんが、向井の写真を見て、どうしても会いたいと、Dに向かったんです。すると、カウンターに向井が立っていた。すぐに名刺を渡し、翌日も電話をかけ、2人で会う約束を取り付けたそうです」（芸能記者）
そのときのことを向井は、「人との出逢いは運命的」と振り返っている。＜何度かその手のお誘いは受けたことがありましたが、すべて断ってきました。それはなぜか？芸能界に全く興味がなかったからです。
（中略）
マネージャーさんの熱意や行動力に感動した私は、出会って2日、人生を変える決断をしました。出勤前のたった2時間、渋谷のTSUTAYAの上のカフェで話をしただけなんですが＞（読売新聞 09年8月28日付夕刊）（引用元：週刊文春）
向井さん、元バーテンダーだったんですね。しかもオールバック…。ちょっと意外でした。最近の向井さんはホントに絶好調です。特に『ゲゲゲの女房』は、朝ドラ史上最低の視聴率・14.8％で始まったのに、回を追うごとに上昇し、7月以降は約20％と高視聴率を獲得しています。また、『ホタルノヒカリ2』も、今期ドラマの中で視聴率トップ。すべてが向井さんのおかげ、とうわけではないですが、こういった作品に恵まれる運というのもまた実力のうちなのかもしれません。年明けからは、NHK大河ドラマ『江～姫たちの戦国』で、江の夫で徳川家康の三男・秀忠を演じることが決まっています。今後の活躍も楽しみ。
