焼肉酒家えびすのユッケが原因となり発生している集団食中毒。島田紳助司会の日テレ「深イイ話」で絶賛されていた事で問題になっていますが、小倉智昭が『とくダネ』の中でユッケとフグを比べ、「フグの方が年間で比べると死亡者が多いのだから、そうなるとフグもやめないといけない」といった主旨の発言をして、またまたネットで炎上しています。
(以下引用)
「焼肉食べて中毒で死ぬ人よりも、フグの毒で死んじゃう人の方が僕は年間にしたら多いんじゃないかって思う、そういうニュース多いじゃないですか。」
それだったらフグなんかも全部やめなきゃいけないみたいなね、そっちの方に全部がこう傾いて行ったら食べるもの無くなっちゃうな。危険なものだってことになりましたらね、簡単に数値に置き換えて規制するって問題じゃないんだと思うんですけどね、どうなんでしょう」(『とくダネ』小倉智昭の発言をニュース30overより引用)
ふぐを原因とする食中毒の発生状況について【PDF】
これによると、過去10年で23名の方が亡くなり、うち19名が家庭で、4名がお店の調理で死亡しています。最新データである平成21年は死亡者0でした。
ほぼ毎年死亡者が出ている点では確かにフグの方が多いですが、過去10年を平均すると、今回の焼肉酒家えびすのユッケでは既に4名の方が亡くなっていますので、ユッケの方が多い。
フグは毒があり、調理には免許が必要です。
そしてフグが原因で亡くなっている方は、家庭での食事、つまり、フグの調理免許を持っていないと思われる方の調理で毒の部分も食べてしまい死亡されている方がほとんど。
小倉智昭の言い方だとお店も家庭もひとまとめなので、お店に対する信用を傷つけてしまう。
また、番組では、馬肉の加工工場の衛生管理が徹底していることについても触れていた。
(以下引用)
30分間ごとに全員が作業をやめ、手袋を交換し、マスク、エプロン、包丁まな板を消毒する。工場の温度は10度以下に保たれ、作業後は10時間かけて洗浄。出勤時には爪のチェック。保健所の検査員が常駐監視しているそうだ。
では、なぜ牛肉でも馬肉のようにやらないのか。「それは厚労省がいいと認めてるからです」と、いかにもお国の怠慢責任を追及したそうに笠井信輔アナが言う。一方、司会の小倉智昭は「だって供給量が全然、違う」と口を尖らせた。
「馬肉なら徹底的にやれるだろうが、牛で同じようにやろうとしたら大変な騒ぎになるんじゃないか」「毎日毎日、加工、小売りで細菌チェックをすれば越したことはないが、現実問題、むずかしい。焼肉も高くなりますよね」と、オグラは安全確保にかかる手間とコストを気にかけていた。
(引用元:J-CASTニュース)
馬肉くらい徹底すれば、今はない「生食用の牛肉」の流通も可能ということ。
生食で使われる牛肉は、小倉智昭が口を尖らせるほどに多いのでしょうか?
実は小倉智昭は、焼肉店を経営しています。
事件発生までは、人気メニュー1位として「和牛タタキのユッケ」を出していましたが、他の焼肉店同様今は出していません。
確かに、「危険な食べ物だ。規制しろ」というのは短絡的です。
そしてチェックにコストがかかれば価格も高くなり、庶民の手が届かなくなるでしょう。
結局、チェックや罰則がなければ加熱用の肉だって生食で出すし、今回の件では、出荷元の大和屋商店も和牛と偽って交雑種の肉を提供していたり、その肉をユッケで使用することを提案していたりとめちゃくちゃだったということ。