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藤さん転落現場は一時騒然…「ドスンと鈍い音」
歌手、藤圭子さんが22日朝、東京・新宿区西新宿6丁目のマンション前の路上で血を流して倒れているのが見つかり、その後死亡が確認された。藤さんが転落した東京・西新宿にある地上28階、高さ約100メートルの高層マンション前には22日正午ごろ、報道陣や警視庁新宿署の署員ら約200人が集まり、周囲は一時騒然となった。
向かいのマンションに住む女性は、同日午前7時ごろに「ドスンという鈍い音が聞こえた」と証言。捜査関係者によると、藤さんはTシャツと短パン姿であおむけの状態で倒れ、頭から出血。13階で、高さ115センチのベランダのある2LDKの角部屋から転落し、マンション壁面から約6メートル離れた転落現場には、直径約1メートルの血だまりができていたという。
このマンションの女性住人は救急隊員から心臓マッサージを受ける藤さんの姿を目撃しており、「それでも体はピクリとも動かなくて…」と振り返った。
このマンションの住人らは一様に「藤さんが出入りしていたなんて知らなかった」と驚きの表情をみせる一方、藤さんのファンという女性は「10日ほど前に初めて見かけて。相変わらず美しかったです」。夕方には現場に献花するファンも現れた。
周辺には東京都庁や東京医科大学病院などがあるが、藤さんが転落したのは高層ビルに囲まれた静かな路地。2005年に現場近くのマンションでコメディアン、ポール牧さんが転落死しており、向かいのマンションに住む女性は「当時もドスンという音がして…。嫌な予感がして、外に出たら救急車が到着して。その後のニュースで藤さんだと知りました」と沈痛な表情だった。