(以下引用)
「結婚して16年、いろいろありすぎですよ。5年館は本当に苦しかった。その状況を家族みんなで抜け出したんです。波瀾万丈の人生でしたが、根津さんと結婚してよかったなって、今では思っています・・・」
2001年に目の病気を患い、鬱病まで発症してしまった俳優・根津甚八。
さらには2004年7月には、自宅近くの交差点で交通事故を起こしてから公の場への姿はみせなくなった。
翌年7月には、交通事故の後遺症か?椎間板ヘルニアまで患い、手術を行うも、歩行に支障が残ったという。
妻もそんな旦那の看病で不安神経症と診断され、夫婦で病気と闘うことに。
そんな妻に取材することができた。
「旦那が上にいるのに妻だけが働きに出ている、なんていうわけではありませんよ。家計を支えているのは、今でも甚八です。以前からいくつかの会社の顧問を務めていますので・・・。まだ、自宅のローンも残っていますし、息子も私立中学に通っていますし、私の収入だけでは無理です。私が働いているのは外に出ることが必要だったからです」
5年前、根津の足腰が弱った時、夫婦で心の病をかかえたまま自宅にひきこもりになってしまったのだという。
「家にいたときは、ただもんもんとしていました。何をしていたのか思い出せないぐらい。彼の病気を治すことに必死で、焦りと不安の毎日です。寝るのも怖かった。また明日から同じ生活がはじまるんだと思うと・・・。そんな生活を2年したときでしょうか、家にいるよりも、私が外に出てみようと思ったんです。そこで10年来の知人の会社に週3回ぐらい働かせてもらっています。私が明るくなるにつれ旦那の鬱もよくなっていったんです」
根津は、いまではすっかり老いてしまっており、白髪まじりで車椅子生活をしているのだという。
そんな根津の生活も語ってもらった。
「24時間車椅子生活ってわけではなくて、立つことやトイレにいったりは出来ます。歩くときは人の手を借りるのも悪いし、外では杖をついて歩くのも目立つので(芸能人だったこと)、帽子をかぶって車椅子で」
かなり辛い生活をしてきたが、現在はそれを乗り越え、心身ともに回復しつつあるようだ。
そんな根津は俳優としての復帰はあるのだろうか?
「本人がもう自分は出ないって決めたんです。次々新しい俳優の子が出てくる中、自分の出る場があるのかなって。実は秋ごろに根津甚八の集大成として本を私が著者となって出版する予定なんです。たぶん、彼としてはその本で完結したい。引退宣言なんですよ。最後に俳優・根津甚八として、もう一度彼をクローズアップしたいと思ったんです。彼を忘れないでいてくれたらありがたいなぁと、いう思いを込めて書きました」
まだ本人は俳優として所属事務所に属しているようだが、引退についての決心は強いようです。
これだけ妻が身のまわりの世話をするということは、いまでもかなり健康状態はひどいようです。
(引用元:週刊女性)