『Square』は、『Twitter』を開発・創設したJack Dorsey氏による、クレジットカードでiPhoneに支払いを行なえるシステムで、公開ベータに入ったところ(ベータ公開は2009年12月)。
iPhoneを持っている人は、ヘッドホンジャックに差し込む小型のカードリーダー・ドングルとiPhoneを使って、誰もがクレジットカードによる支払いを受けられる。Squareがほかのソリューションと異なるのは、大手企業ではなく個人向けに開発されていること。
コンセプトについては動画をどうぞ。
金額を入力し、カードを通し、「お客」に指で画面にサインしてもらうと、取引が成立する。対応しているカードの種類は現在Visa、Master Card、American Expressだが、他のカードとも交渉中。ネット接続が必要だが、Wi-Fiでも動く。
相手もSquareのメンバーである場合は、画面で写真を見て、本当に名乗っている当人なのかを確認できる。Squareでは支払人がクレジットカードと結びつけたアカウントを作成して、顔写真をアップロードできる。売る側がこのカードを通した際に、アプリが支払人の顔写真を表示して、取り引き中の人物であることを検証するように求めてくる。
購入した人は、SMSや電子メールに領収書を送ってもらうことが可能。取引成立までのプロセスで1分もかからない。モバイル取引のあと、実際の口座にお金が移動するのには1〜2日かかる。リファンドも可能(現在は人間が対応しているが、開始時には自動対応になる予定だという)。
全てが非常にクールだし、楽しそうな感じすらする。これが広まれば本当の革命になるだろう。iPhoneはいま世界に4000万台以上あり、市場が巨大。今まではカード決済を受けつけるには高額な専門アカウントが必要だったが、小額販売や寄付などでカードを利用できるようになる。
これは「現金の終わり」の始まり、になるかもしれない。少なくともクレカ大好きな米国なら可能性はある。
現在はベータ版で、ドングルとアカウントは無料。利用条件や手数料などは未定。現在はiPhone対応のみだが、Android向けも開発中。ノートパソコンを含み、あらゆるデバイスで利用できるようにしたいという。