(以下引用)
栗山教授は、既に世界遺産となっている鹿児島県の屋久島や青森、秋田両県にまたがる白神山地の訪問者数が、登録後5年で3割以上増加したとのデータがあることを踏まえ、富士山でも2012年に約32万人だった登山者が、登録後には3割増の約41万人にまで増えると仮定した。
その上で、登山客が富士山を訪問するためのおおよその旅費を推定。入山料が加算されて旅費が高くなった場合、登山する人がどれだけ減るかを推測した。
その結果、入山料が500円や千円だと登山者数を抑制することはできず、現状と同程度の約32万人とするには7千円に設定する必要があるとはじきだした。
栗山教授は「登山者数を抑える効果を出すには高額な入山料を取らなければならず、実現は難しい。混雑時の入山規制や専門知識のあるガイド付きの入山者に限るなどの対策との組み合わせを検討すべきだ」と話している。(引用元:日経新聞)
登山好きでないと耳慣れない言葉だが、入山料をとっている山は他にあるのだろうか?
(以下引用)
「いくつかありますよ。ただ、いずれも登山道の一部に私有地が含まれているため、土地の持ち主が独自に設定しているものです」とは、日本山岳ガイド協会認定山岳ガイドの古谷聡紀さん。
金額もバラバラで、100~500円が多いそう。富士山で徴収が決まったら、行政が登山のための入山料を徴収する初のケースになるという。では海外ではどうだろう?
「キリマンジャロやエベレストなど入山料を取っている山は多数あります。多くは国立公園になっていて、環境保全の費用調達が目的です」
例えばキリマンジャロは1人約70ドル。南米最高峰のアコンカグアは1人約1000ドル。一方、エベレストは破格で、ネパールから登る場合は1人約2.5万ドル、チベット側から登る場合は1人約1万ドルもかかるとか。
「ネパールにとって入山料は貴重な外貨獲得源。チベット側の入山料は中国政府が管理しているので中国の政策に左右されます。アコンカグア山は非常時に無料でレスキューが受けられるので、その分が含まれていると考えることも」
ただ、たいていは環境保全目的で登山客数を抑えるために、高めの金額設定になっているという。
「入山料というと、金額の話題ばかり先行しがちですが、金額そのものより、徴収目的や使い道を明確にすることが先決でしょう」
確かに、入山料を徴収するなら、使途を明確にして開示することが必要だろう。美しい富士山を残すためにも、知恵の絞りどころのようだ。(引用元:R25)
(以下引用)
「いくつかありますよ。ただ、いずれも登山道の一部に私有地が含まれているため、土地の持ち主が独自に設定しているものです」とは、日本山岳ガイド協会認定山岳ガイドの古谷聡紀さん。
金額もバラバラで、100~500円が多いそう。富士山で徴収が決まったら、行政が登山のための入山料を徴収する初のケースになるという。では海外ではどうだろう?
「キリマンジャロやエベレストなど入山料を取っている山は多数あります。多くは国立公園になっていて、環境保全の費用調達が目的です」
例えばキリマンジャロは1人約70ドル。南米最高峰のアコンカグアは1人約1000ドル。一方、エベレストは破格で、ネパールから登る場合は1人約2.5万ドル、チベット側から登る場合は1人約1万ドルもかかるとか。
「ネパールにとって入山料は貴重な外貨獲得源。チベット側の入山料は中国政府が管理しているので中国の政策に左右されます。アコンカグア山は非常時に無料でレスキューが受けられるので、その分が含まれていると考えることも」
ただ、たいていは環境保全目的で登山客数を抑えるために、高めの金額設定になっているという。
「入山料というと、金額の話題ばかり先行しがちですが、金額そのものより、徴収目的や使い道を明確にすることが先決でしょう」
確かに、入山料を徴収するなら、使途を明確にして開示することが必要だろう。美しい富士山を残すためにも、知恵の絞りどころのようだ。(引用元:R25)